【アナログ時代との違い|浮気調査ワンポイント】

現在よりはるかに難しかった昔の浮気調査

2019年6月17日本社にて取材

【2019年6月17日本社にて取材】

 

現代の浮気調査はデジタル機器やインターネットなどをフル活用します。

 

しかし、そういうものがなかった時代はどんな風だったのでしょう?

 

創業43年の原一探偵事務所で、このテーマを取材してきました。

 

昭和と平成の浮気調査を体で知るベテラン探偵が集結!

 

アナログ時代にはなかったものが調査方法に与えた影響について語ってもらったことをまとめました。

 

 

IC交通カード(SUICA等)

昔はみんな切符を買っていた。

 

対象の行き先を確認するために券売機に近づく必要があり、今より発覚リスクのあるタイミングが多かった。

 

追尾側は遠目に観察しながら、行先を予想して切符を買う場合もあった。

 

ETC

料金所で人間が徴収していたので、今より通過に時間がかかった。

 

しかも料金所を出た途端、分岐という大きな失尾リスクが待ち構えている。

 

そこで失尾するとまったく逆方向に追ってしまうことになりかねない。

 

料金所に入る前は距離を取り、対象が料金所に入るタイミングで事前に小銭を用意した上で急速に距離を詰め、料金所を短時間で通過して分岐で失尾しないようにする、ということをしていた。

 

これ以外に、その場の状況や相手の警戒度次第で他のテクニックを使うこともあった。

 

別のゲートを通過する、あるいは先に通過しておいて脇のスペースで待ち、ゲートを通過した対象を追う、など。

 

携帯電話

スマホはおろかガラケーもまだなく、遠方の通信にはポケベルと公衆電話を使っていた。(無線は半径2kmしか交信できない。)

 

地図アプリ・カーナビ・ストリートビュー

当社はゼンリンの住宅地図全巻を毎年購入していて、すごいボリュームがあった。

 

目的地が載った1枚とその周辺の地図3枚、合計4枚を会社でコピーして現場に持っていく。

 

それができなかった場合は現地調達。

 

当該地域の住宅地図を常備している場所は、消防署、警察署、ローソン(なぜかコンビニの中でここだけ)の3つ。

 

うまいことを言ってコピーを入手するテクニックがあった。

 

その際も本当の目的地を言わず、少しずらした地点の住所を言うようにしていた。

 

田舎に行くと、〇〇町1894、1895…というような住所で表札が全部同じ名前というような場所があり、地図を用意していても現地でわかりづらくて苦労することもあった。

 

今だと、ストリートビューがあるので、デスクで下見をして、調査計画まで作れる。

 

ICレコーダー

場所や時間の記録はメモに頼っていた。

 

追尾や撮影、無線をやりながら筆記するのは本当に大変だった。

 

それがカセットテープを活用するようになった。

 

今はICレコーダーで記録していく。

 

オートマ車

無線、撮影、追尾、記録など運転時に同時にやることがたくさんあるのに、車はマニュアル車で運転も手間がかかった時代があった。

 

デジタルビデオカメラ

これが一番影響が大きいのではないか。

 

フィルムカメラの時代は本当に大変だった。

 

24枚撮りでもすぐなくなるので、フィルムを体のあちこちに隠し持つ技術があった。

 

フィルムは明るさに応じてISO感度(400, 800, 1600, 3200)を使い分ける必要があった。

 

ホテル出入りなど大事なシーンはたいてい高感度フィルムに換える必要があった。

 

高感度フィルムは高額だが、数枚しか写っていない場合もどんどん現像に回すなど、フィルムは惜しまずに使っていた。

 

当時、現像サービスに毎月数百万円どころでない経費を使っていた。あの現像屋さんは今はどうしているのだろうか?

 

証拠がちゃんと取れたかどうか、現像してみないとわからなかった。

 

今は初めてみる浮気相手の顔も撮影・スマホ送信して調査現場で共有できる。

 

フィルムの巻き戻しが終わっていないのに蓋を開けて感光させてしまい、それまで撮影した写真を全部パーにしてしまうことがあった。

 

うまく証拠撮影できたが、フィルムが終わって自動巻き戻しで大きな「ジー」という音が出てしまい、発覚しないかと焦るようなこともあった。

 

ビデオカメラでない時代はシャッターチャンスをつかむ技術も重要だった。

 

今はデジタル動画で撮影しておいて、いい絵の瞬間をプリントアウトすればいい。

 

調査スタート時の対象者の確認も紙の写真を使っていた。

 

チームメンバーに写真が配られる。

 

写真を手に待っているのはいかにも怪しいので、手帳に入れて手帳を見ているフリなどしながら、対象者が現れるのを待った。

 

デジタル文書

分厚い報告書が手書きの時代もあった。

 

調査の引継ぎも封筒に入った書類で行っていた。

 

内説(内容説明書の意味、対象の住所・氏名をはじめ調査に必要な情報)も紙の文書で、外に持ち出す時は暗記したり、暗号化したメモを使っていた。

 

今は社内のシステムにアクセスし、パスワードを入れて閲覧できる。

 

夜間営業のガソリンスタンドやコンビニ

自分たちより上の世代、創業当初はこんなものすらなかった。

 

 

お話を伺って2005年くらい以前の調査がいかに大変だったかよくわかりました。

 

昭和にまで遡ると、もう実行不可能とさえ思えます。

 

昔の探偵は本当に超人的でないと、いい証拠写真は撮れなかったと思います。

 

今まで探偵関連の書籍やサイトをたくさん調べ、探偵社への取材もたくさん行ってきましたが、こんな情報はどこにもありませんでした。

 

とても印象深かったです。