【不倫の恋で苦しむ女たち|浮気関連書籍要約集】

不倫をしている女性のルポルタージュ

浮気や離婚の関連書籍の要約を紹介するコーナーです。

 

今回の本は下記。

 

「不倫の恋で苦しむ女たち」 
亀山早苗 著 WAVE出版 1,400円(税別)

 

著者の亀山氏は、女性の恋愛・結婚問題に関する取材が多いフリーライターで、人気の前2作「不倫の恋で苦しむ男たち」「夫の不倫で苦しむ妻たち」に続く作品です。

 

 

第1章 独身女性が恋に落ちる時

 

彼女はなぜ「不倫」を選んだか

3度の不倫を繰り返してきた女性の事例。

 

一度目は、知らなかったとはいえ、親が決めた婚約者がいた。

 

二度目は、仕事ができる上司との確信犯的不倫。自分のキャリアアップにもつながった。

 

ちなみに、会社は、仕事ができる者同士の不倫は生産性が上がるので黙認し、できない者同士の不倫は周囲の士気にも影響するので、徹底排除する傾向がある。

 

三度目は同い年の独身者同士の恋愛だったが、相手が顔見知りの女性とできちゃった婚してしまった。

 

必ずしも選んだわけではなく、妻子ある男性しか愛せないわけでもないのに、全部不倫になっている。

 

辛い思いをしているし、周囲の人には叱責や助言を受けるが、やはり「今、その人が好き」ということが彼女にはとても重要なのだという。

 

ファザコンの人がみんな不倫をしているわけではないが、不倫をしている人には複雑な父娘関係を背負っている人が少なからずいる。

 

恋に落ちるきっかけ

不倫相手との出会いの場はやはり職場が多く、上司や先輩への尊敬が愛につながっていきやすい。

 

しかし、取材をすると居酒屋で知り合うようなケースも意外に多く、病院の待合室、英会話学校など、出会いはどこにでもある。

 

相談に乗ってもらうことから恋愛が始まるケースは多い。同世代の相談相手とは違う、鋭い実践的なアドバイスが魅力。

 

食事やお酒はそんなにハードルが高くないし、男性がガツガツしていないので、女性も気楽。

 

しかし、そこから先へ進むかどうかは女性が主導権を握る。

 

ずっと友達のまま固定化するのを嫌って、女性から誘った例。

 

彼女たちのせつなさ

独身女性にとって不倫の恋愛は、せつなさと苦しさとの戦いになることが多い。

 

20代前半で結婚願望などなく、年上への憧れだけで始まった不倫なら、卒業していくことも多い。

 

しかし、20代で始まって30代に差し掛かろうとする時、苦悩は頂点に達する。

 

周りの友達はどんどん結婚していき、親も心配するようになる。子供も産みたい。今後の仕事についても悩みが尽きない時期。

 

しかし、理性だけで切り捨てることはできず、「好きなのだからもう少し付き合ってみよう」と30代を迎える女性は多い。

 

葛藤の時期を越えて、30代でもう結婚はあきらめたような場合、不倫は居心地よくなる。

 

若い男のようにしょっちゅうデートに時間を取られないし、自分の自由時間が多い。

 

しかし、やがて彼だけに帰る場所があることに苛立つ時期がくる。

 

また、いろいろな意味で罪悪感に苦しむことも多い。

 

親に紹介できない、親が不倫を知ったら嘆き悲しむ。

 

保育士、教師、警察関係、公務員などの場合は、職業イメージとのギャップなども。

 

著者は、不倫をするなら、「待つ女」にならずに、後悔しない「確信犯」であるべきで、妻と同じ土俵に立つべきではないと考える。

 

結局、独身女性の場合は、不倫相手と結婚したいのかどうかが、展開の大きな分かれ目になる。

 

引き返せなくなる女の心情

25歳から4年間、会社の上司と不倫関係を持った女性の例。

 

仕事のできるプレイボーイで、あまりのセックスの快感に溺れていくのが怖くなり、何度もやめようと思ったが続けてしまった。

 

妻に発覚して訴えられ、慰謝料200万円を払ったが、会社はやめずに不倫継続。

 

2度目の発覚で妻が自殺未遂して、会社や双方の両親を交えた話し合いに。

 

夫は転勤、女性は退職で決着した。

 

その後、留学などしたが、今は恋人はおらず、当分恋はできそうにないという。現在、34歳。

 

相手の方も転勤後の仕事ぶりは冴えないという。

 

妻に発覚〜対決へ

不倫する独身女性は普通、妻への対抗意識など持たない。

 

しかし、妻の留守中に自宅に呼ばれて、見ないでいいものを見ると、精神の均衡を崩すことがある。

 

20〜30代の男はしばしばこれをやるが、絶対避けるべきだ。

 

自宅に呼ばれて部屋の様子や写真を見ることで急に嫉妬が芽生えた女性の事例。

 

ベッドの下に長い髪の毛、バスルームにピアスなど、浮気の痕跡をわざと残してきた。

 

当然、妻に発覚し、おおいに揉めて別れへ。

 

第2章 既婚女性が恋に落ちる時

 

妻たちの潜在的な欲望

ひと昔前までは考えられなかったことだが、主婦の浮気は激増している。

 

朝6時にネットに告知、朝食準備や子供の送迎を終えると男と会ってホテルに行く。

 

かつては妻になり、やがて母になれば女を忘れていたものが、彼女らはいつまでも女でいたいらしい。

 

お金をもらう人がいるが、それは必ずしも主目的ではなく、割り切りやすいからだという。

 

女は男と違って若いうちは愛と性欲がないまぜであり、結婚後に初めて性欲が高まってくるものではないか。

 

しかし、従来の結婚制度は、そうした爛熟期に妻に女であることを捨てさせるものだった。

 

その時期には夫婦はすでに男女でなくなっている。

 

そうした中、男は自分の男性性に危機を感じて浮気に走ることがある。

 

女は「勃たないのでは?」という直接的な危機感はないが、きっかけがあれば内なる女が目覚める。

 

もはや男の現実の悲哀も女は知っているし、ネットなど行動を助ける環境もそろってきた。

 

妻たちが恋にはまるとき

多数派の女性は不倫を良くないと思っている一方、8割の女性が恋をしたいと思っている。

 

背景には円満に見えても、心に隙間があることが多い。

 

だから、ふとしたきっかけで恋に落ち、「好き」という気持ちが抑制できなくなって一線を越える。

 

恋人と出奔した母に捨てられ、親戚に育てられた女性の例。

 

母のようにはなるまいと自制してきた。

 

しかし、今の夫より深く自分の気持ちがわかる男と出会い、不倫が続いている。

 

結婚15年の別の主婦の事例。

 

ネットにはまった20人くらいの男性と遊んできたが、心が通じる相手と出会い、その人だけになった。

 

その人と会って、自分が淋しかったこと、心が通じるセックスは肉体だけのそれよりはるかにいいことを知った。

 

家庭生活と恋は両立するか

7年前に職場の先輩と不倫になり、3年前からは遠距離恋愛で半年に1回くらいしか会えないのに、今も続けている49歳の女性の例。

 

厳格な父親に育てられ、母親依存の男と見合い同然の結婚をさせられるまで、男と付き合ったことのなかったその女性。

 

男は自分勝手で恐い生き物と思っていたが、今の不倫相手はそこから解き放ってくれた。

 

遠距離になったおかげで、のめりこみすぎて互いの家庭を壊したりしなくて済んでいる。

 

子供が独立したら、離婚したいが、それは彼と再婚するためではない。

 

一度きりの自分の人生を自分が生きたいように生きなおすため。

 

「閉じ込められた人生」だったことに気づかせてくれたのは彼。

 

彼女は今の家族にも十分配慮しながら不倫を続けている。

 

一方で、結婚と恋愛を割り切って両立させている女性の例。

 

自分は恋愛体質と言うこの人の場合、恋愛の事は誰にも話さないし、相談もせず、すべて自分で解決する。

 

恋愛は苦しいが、それは自分が既婚者だからではなく、恋愛がもともと苦しいものだからと気づいたという。

 

さて、既婚者同士の場合はお互いの家庭を守るために制御が効きやすいが、独身男性が相手の場合は話が違ってくる。

 

パート先で10歳年下の店長に好きになられ、衝動的に関係を持ってしまった女性の例。

 

男性は高校生の時に母親を失っており、それも年上の女性を求める気持ちにつながっているようだった。

 

やがて男性は、女性に離婚して自分と結婚することを望むようになる。子供も引き取るという。

 

女性は家庭を守るため、仕事をやめ、関係を断ち切った。家族には解雇されたことにした。

 

自分には関係ないと思っていたが、突如恋に落ちることがあると知った。彼とは出会えてよかったと思っているとのこと。

 

既婚女性の恋愛のせつなさ

家族と関係を持ちながら、ここにはいない人の事を考えてしまうせつなさ。

 

自分の老いと向き合い、今後を考えるせつなさ。

 

しかし、いつまでたっても恋を求めることは、みっともないことではなく、大切にすべきではないのか?

 

第3章 独身女性と既婚男性〜わたしたちのケース

 

二十年という歳月

二十年間も不倫を続けている女性の事例。知的な美人。

 

学生時代にアルバイト先で知り合った15歳上の男性と、社会人になって再会して不倫関係に。

 

三十路を前に落ち着きたいと思っていた矢先に妊娠したが、彼は中絶を強要。

 

一人で中絶して別れ。

 

その後、別の既婚男性と不倫。奥さんと激しいバトルになり、慰謝料1000万円で示談、父親が立て替えてくれた。

 

その男と結婚したものの、やがて激しいDV男に変わり、ようやく逃げて離別。

 

その後、最初の不倫相手と再会して大恋愛。

 

妻と別れて再婚するというがその気配はなく、苦しい日々が続き、自殺未遂も起こしたりしている。

 

二年間、彼が結婚していることを知らずに

不倫3年目の30歳の女性。最初の2年は既婚者と知らず、親にも紹介した。

 

彼の実家に電話したことで既婚者と知り、話し合いを持った。

 

一緒になりたかったが、すぐに家庭を捨てるような男性は信用できない。

 

好きだから別れることはできない・・・・ストレスで卵巣破裂まで起こした。

 

関係はまだ続いている。

 

絶対、奪い取ってやる

バツイチで飲食店を経営した女性。

 

潔癖症でセックスが好きでなく、結婚はもういいと思っていた。

 

しかし、客の一人(3人の子供がいる既婚者)と深い仲になり、妊娠するが中絶。

 

意外なことに、その後にますます愛着は深まり、彼を奪い取りたいと思うようになった。

 

奥さんに嫌がらせをするとかでなく、彼が自分を選ばざるを得ないようにすることで奪いたい、と努力を続けている。

 

相手は40代半ば、まだ「常識の枠から突然はみ出す」ことをさせるチャンスはあるとみている。

 

彼の子供を産む選択

父が大好きだったが再婚したので、父を奪った後妻につらく当たるなど、複雑な環境で育った女性。

 

援助交際などして荒れていたが、ある日、妻子ある男性に救われた。

 

体も求めず、普通の仕事も紹介してくれて、まっとうになることができた。

 

その男に女の方からどうしても抱いてくれと、命を絶つ覚悟で求めた。

 

妊娠したので、迷惑をかけずに産むために別れようとしたが、彼は察知してくれた。

 

今、シングルマザーになるつもりでいる。

 

第4章 既婚女性たちの不倫の恋のあり方

 

ブレーキをかけながら

家庭円満で何の不満もなく、さまざまなアクティビティも楽しんできた30代の主婦。

 

好奇心で登録した出会い系で知り合った男と恋愛関係に。

 

優等生で生きてきた人生の初めてのはみだし行為。

 

セックスがメインの関係ではなく、一緒に話し、時を過ごすのが楽しい。

 

相手も大人で、お互いの家庭を大切にしながら、関係を続けられている。

 

こんな展開に自分でも驚き、心のバランスを取るのが難しくなったこともあるが、これからも続けていきたい。

 

私は離婚したけれど

遺伝性の糖尿病の男性と家族の反対を押し切って結婚した女性。

 

夫の病状が悪化し、看病も限界になり、自分もうつ病になって通院できない状態に。

 

その後、友人に教えてもらった出会い系サイトである男と知り合う。

 

二人とも配偶者が難病だったので、距離が縮まる。

 

夫はキスも抱擁もできないほど体が弱っていたので、久しぶりのキスがうれしかった。

 

そして生まれて初めて性の本当の快感を知る。

 

実家は帰って来いと言っているし、夫の兄も人生をやり直したほうがいいというので、離婚を考えるようになった。

 

不倫相手は妻とうまくいっておらず、離婚を考えている矢先に妻が難病になった。

 

彼も離婚を切り出したが難航しており、加えて仕事の先行きが暗くなってきた。

 

二人の将来は不透明だが、それでも一緒になりたいと思っている。

 

彼女は彼に出会って「私は生きている」という実感を得たという。

 

初恋の人と紆余曲折を経て

19歳から3年つきあった初恋の人と再会して、不倫している52歳の女性の例。

 

初恋の人と別れ、結婚して2児を設けるが、離婚してシングルマザーに。

 

初恋の人と再会するが、その人は結婚していて不倫関係に。

 

その後、9歳年下の男性に求婚され、再婚。それを機に初恋の彼とは別れる。

 

再婚相手と2児を設けるが、初恋の彼とみたび関係が始まってしまう。

 

最初の2人の子供はすでに巣立ち、今の家庭もうまくいっているが、夫とは感性が合わない。

 

初恋の人が今も好きでたまらず、つらいが関係を続けている。

 

後悔はしていないけれど

結婚して子供ができて何不自由ない暮らしをしていたが、夫は自分を下に見て女としても扱ってくれない生活に虚しさを感じていた。

 

充実を求めて習いだしたフランス語の教室で知り合った男性と浮気スタート。

 

抑えてきた「女」が爆発して、夢中に。

 

不倫相手の子を妊娠してしまい、夫の子と偽って出産。

 

夫も先の子も赤ちゃんを可愛がり、家庭はかえってうまく行っていた。

 

しかし、夫の会社に届いた写真入りの手紙で真実が露呈した。

 

浮気相手の妻が興信所を使って調査をかけたのだと思われる。

 

彼女は不倫相手の子とともに家を追い出された。

 

不倫相手も婚外子のことで悩み、自分を「ふがいない男」と嘆く。

 

終章 不倫の恋をどうとらえるか

 

不倫とセックス

セックスは重要なテーマ。セックスに関心があるのにパートナーとは満たされないとか、パートナーが淡泊なので自分も淡泊と思い込んでいたが、上手な人と会って目覚めてしまう人などがいる。

 

性を精神より下に見る女性はまじめで向上心が強いのだろうが、性に溺れるのを恐れているのかもしれない。

 

不倫をしている女性たちは、不倫相手について感性が合うという。

 

それは価値観とは違うという人もいる。

 

例えば、夫とはお金の使い方や将来ビジョンについては一致できるが、映画を見た時の感想はまるで合わない、と。

 

不倫だから燃える、は本当か

妻の座を奪い取ったが、いまいち幸せでない人の例。

 

相手には子供がいるので、子供のためのコンタクトは止められず、相変わらず愛人のような気分。

 

恋愛に必要なエネルギーは瞬発力だが、結婚は平凡な日常であり、持続力が求められる。

 

シフトすることが必要。

 

女性が不倫に訣別するとき

この人と結婚したいのか、他の人でもいいから結婚したいのか、など、自分の本当の気持ちを見つめることが大切。

 

理性で別れるべきと判断してもまた焼け木杭には火が付いて、くっついたり別れたりを繰り返している人もいる。