【北海道固有の重要技法|探偵の浮気調査技術】

人口密度・交通量・豪雪・・・すべてが違う世界

北海道は、日本の他の地域と大幅に異なる特性があり、それが調査技法にも影響を与えています。

 

例えば、人口密度や交通量が大幅に低いため、張り込みや尾行が非常に目立ちます。

 

また、1年の半分近くは積雪がある寒冷地で、これも調査に多くの困難をもたらします。

 

とにかく、本土での調査技法がそのままでは通用しない局面が多々あるのです。

 

本土との違い、それを克服するための北海道固有の技法について、原一探偵事務所・札幌拠点に取材した内容をお届けします。

 

 

本土との最大の違いは積雪期

北海道と本州など日本の他の地域の間で、調査技法の違いが最大になるのはやはり積雪期です。

 

本土の車両尾行テクニックが使えない

北海道の浮気調査はほとんどが車現場(車両尾行メインの案件)です。

 

本土では尾行をカモフラージュするために多くの車両尾行テクニックを使いますが、その大半が冬季の北海道では使えません。

 

まず、除雪された雪がうずたかく積み上げられて1車線を塞ぎます。

 

夏季には2車線の道でも、冬季には一車線状態になり、下手に進入すると対向車で通行に非常に時間がかかってしまいます。

 

こんな広い道でもすれ違いは難

【こんな広い道でもすれ違いは難】

 

さらに細い道になると除雪もされないので、進入するだけでスタックする危険が出てきます。

 

つまり、太い道路以外は使えなくなるということです。

 

すると十字路で待ち伏せての交代、平行移動などは非常にやりにくくなります。

 

路肩・横道も雪が積もってスタックの危険が大きいので使えません。

 

すると曲がり角で行ったん離脱して後続車に追わせ、自分はUターンして後方で復帰するという技法もやめておいた方が安全です。

 

スタック脱出用の砂は必携

【スタック脱出用の砂は必携】

 

真後ろにつくのを避けるため、ちょうどそこを走っていた関係のない車を挟む技法も使いにくいです。

 

そもそも札幌の中心部以外は車の走行自体が少ないので、挟む車が見つからないことも多い。

 

結論として、距離を取りながら真後ろについていくしかない、その方が失敗が少ないということになります。

 

本土での車両尾行は2〜3台の車で、テクニックを使って頻繁に交代しながら追尾する感じです。

 

これに対して、冬季の北海道の車両尾行は4台ぐらいの車を用意し、1台を長く使って順番に離脱・交代させていくやり方になります。

 

事故や車両破損の危険が大きい

北海道人の運転は一般に乱暴です。

 

土地が広大なため、本土の安全運転の間隔で運転していたら、いつまで経っても目的地に着かないので、自然にそうなるのでしょう。

 

実際、交通量が圧倒的に少ないので、そんな運転でも事故は起きにくいのだと思います。

 

しかし、積雪期においても運転は慎重にならないので、追尾する側は命がけです。

 

雪の積もった高速をありえないスピードで飛ばすこともあります。

 

レーン間の積雪でコントロールを失う可能性があるため、高速運転での車線変更は危険なのですが、相手が強引なら付いていくしかありません。

 

危険なホワイトアウト

【危険なホワイトアウト】

 

ホワイトアウトは、激しい降雪や風で巻き上げられた積雪が乱反射して辺りが白一色になり、視界を防ぐ現象で、とても危険です。

 

特にトラックの後ろについたりすると、巻き上げられた雪と降雪が入り混じって視界がゼロになります。

 

夜はさらに恐怖で、ターゲットが白い車だったりすると相手が信号前で止まっているのか、交差点を通過したのかさえ判断できなくなります。

 

降雪時の夜間運転は視界不良MAX

【降雪時の夜間運転は視界不良MAX】

 

高速とか、夜間とか、ホワイトアウトといった状況でなく、普通に運転していても、冬季は車両破損の危険がいっぱいです。

 

例えば、マンホールのふたの上は地下の下水の熱で雪が溶けて深い穴になっています。

 

地元の人は良く知っているので慎重に回避しますが、尾行に気を取られてうっかりハマると車が動かなくなったり、バンパーが破損します。

 

マンホールの上の雪の穴

【マンホールの上の雪の穴】

 

路肩や1車線に積み上げられた雪も危険です。

 

表面は雪に覆われて柔らかく見えますが、中は溶解と凍結を繰り返してできた氷の岩です。

 

幅員が足りない時に高を括って擦ると車を破損します。

 

普段は慎重でも、尾行で失尾しかけて焦っているとやってしまいかねません。

 

除雪の堆積は氷山のように危険

【除雪の堆積は氷山のように危険】

 

冬期は張り込みにも障害が多い

積雪期は人通りも極端に少なく、車の轍や足跡も残るので、張り込みが本当にしにくいです。

 

どんなにしても目立ってしまい、張り込み場所の確保にも難儀します。

 

外に立っての張り込みは酷寒のため30分が限界で、指がかじかんでスマホの操作もできなくなります。

 

車内での張り込みは普通はエンジンを止めるのですが、冬期の北海道では凍死を避けるため暖房をつけ、エンジンかけっぱなしで行います。

 

しかし、降雪時はマフラーが雪に塞がれて排ガス中毒になる危険にも注意せねばなりません。

 

不用意に車をバックさせると天井に積もった雪がずり落ちてフロントガラスを塞ぎます。

 

張り込みの際にやってしまうと致命的です。

 

車の外に出て雪をどければ、対象の注意を引くし、姿も見られてしまいます。

 

フロントガラスを塞ぐ天井からずり落ちた雪

【フロントガラスを塞ぐ天井からずり落ちた雪】

 

吹雪の中での張り込みでは、バックミラーに雪が付着して見えなくなることもあります。

 

張り込み中は頭上のつららにも注意

【張り込み中は頭上のつららにも注意】

 

本州の人はつららを美しいものをして愛でたりしますが、北海道の人にとっては頭上から落ちてくる尖った危険物でしかありません。

 

張り込み中の探偵にとってもやっかいもので、気を付けないと頭上に落ちてきてケガをしたり、車を破損したりします。

 

 

そして張り込み対象の人物同定が難しいのも冬季特有の問題です。

 

帽子、メガネ、マスク、マフラーですっぽり顔を覆って出てこられたら人物同定は至難の業です。

 

複数の人が居住ないし利用する建物から出てくるときは、人違いの人物を追尾してしまわないよう、細心の注意が必要です。

 

除雪された雪は時に人の背より高くなって視界を遮るので、これも張り込みを難しくします。

 

このように冬の北海道では、張り込みも尾行も大変な仕事なのです。

 

車や服も白と黒を使い分け

雪のない場所では夜間は黒い服の方が目立ちません。

 

そのため、探偵は黒っぽい服装をすることが多いのですが、雪の北海道では逆で、白い服の方が目立ちません。

 

これは車も同じです。

 

だから、夏場は黒い車の、冬場は白い車の出動回数が増えます。

 

冬期は白い車の使用が多い

【冬期は白い車の使用が多い】

 

北海道の浮気調査こぼれ話

 

狭いコミュニティ

札幌以外はどの町も小さなコミュニティで知り合いと出くわす可能性が大きい。

 

そのため、隣町の駐車場で待ち合わせて、直接ホテルに行って、同じ駐車場で別れて、別々のルートで帰宅するといったカモフラージュもみられます。

 

 

また、横浜などは遠距離恋愛が珍しくないのに対し、職場など狭い世界での不倫が多いです。介護施設や病院は特に多いです。

 

札幌にはススキノがありますが、地方の小都市に風俗街がないのも北海道の特徴です。

 

風俗もなく、狭い世界の付き合いしかないので、その範囲での不倫に走りやすいのかもしれません。

 

カーセックスと熊

駐車場等でのカーセックスが多いのも北海道の特徴かもしれません。

 

ラブホテルが少なく、土地が広大なので覗かれるリスクも低めなので。

 

しかし、調査する側は冗談ではなく熊の出没も警戒せねばなりません。

 

熊出没注意の看板

【熊出没注意の看板】

 

ちなみに郊外における夜間の車両尾行では、鹿などの動物の飛び出し・衝突にも注意する必要があります。

 

ラブホテル事情

札幌にはすすきのに道内最大の風俗&ラブホテル街があり、旭川にも比較的大規模のラブホテル街があります。

 

ススキノの夜のラブホテル街

【ススキノの夜のラブホテル街】

 

県外の男性が札幌に出張、札幌以外在住の女性とすすきので合流して飲食の後にラブホテルに行くというパターンが時々見られます。

 

札幌が地元の不倫カップルは知り合いに鉢合わせしやすいススキノを避けて、市内西区の隠れ家的ホテル街を利用します。

 

札幌市西区の隠れ家的ラブホテル街

【札幌市西区の隠れ家的ラブホテル街】

 

札幌と旭川を除くとラブホテルは少ないです。

 

例えば、江別なら1軒しかない。

 

だから、待ち合わせ場所が分かれば行き先がだいたい読めるそうです。

 

ベテラン探偵が語る北海道人気質

原一探偵事務所・札幌支社S所長

【原一探偵事務所・札幌支社S所長】

 

本社のある関東で長く現場を経験した後、10年以上前に部下と2人で札幌支社を立ち上げ。道内有数の探偵社に育てた。

 

関東の場合、奥さんは「離婚してやる!」といきりたって来所するが、調査結果がクロと出ると、離婚した後の人生を冷静に考えるのか、関係修復に動くことが多い。

 

ところが北海道では、別れさせてやり直したいということで来所しながら、結果が出るとあっさり離婚という女性が多い。

 

慰謝料のことも関東の女性はこだわるが、北海道の人は「金なんかどうでもいい、スパッと別れておしまい」という感じです。

 

こちらの女性は、竹を割ったようなというのか、男性的、行動的なイメージです。

 

それは探偵社の選び方にも表れていますね。

 

関東でも相見積もりを取る人は多いですが、面談までするのは1社2社です。

 

あまり多くの人に秘密を話したくない、という人が多い。

 

ところが当地ではすべての探偵社にくまなく足を運んで、詳しい事情も話して面談するという人がかなりいる。

 

とにかくたくましいです。

 

男性の依頼者については、関東では修復前提で依頼してきて、結果が出ると離婚に傾く人が多い。

 

北海道では、離婚前提で依頼してきて、結果が出ると修復に動く男性が多い。

 

このように、男も女も関東と北海道では逆なんです。

 

やはり県民性みたいなものが大きく違うんだと思います。

 

(原一探偵事務所・札幌支社S所長 談)