【隠し撮り|探偵の浮気調査技術】

多彩な機材への熟練が重要

眼鏡型隠しカメラ(原一提供)

【眼鏡型隠しカメラ(原一提供)】

 

浮気調査の技術について解説していきます。

 

過去数年にわたる大手有名探偵社への取材に基づいているので、内容は確かです。

 

ここでは調査対象者の撮影について説明します。

 

浮気調査では、調査開始〜相手との合流〜デート〜ホテル出入りなど証拠場面まで一部始終を長時間に渡って写真・映像記録します。

 

なかでも証拠場面は最重要で、ここでいい写真・映像が撮れなかったら、調査は水の泡です。

 

しかし、相手に気づかれずにやる必要があり、相手との距離・暗闇・悪天候などに阻まれるので、撮影は至難の業です。

 

ベテラン探偵に教えてもらったテクニックの一部を紹介します。

 

 

撮影の基本的な考え方

 

相手に姿を見られないのが基本

撮影を感づかれないことはもちろん、基本的には姿を見られないようにすべきです。

 

特に、対象が相手と合流する前やデートの前半。

 

姿を見られたからといってすぐに疑われるわけではありません。

 

しかし、記憶にはかすかに残ります。

 

1〜2時間後に「さっきと同じ人間では?」と思う人物を見かけたら「あれ、おかしいな?」と思うのではないでしょうか?

 

そんな長時間を挟んで見知らぬ他人と同じ場所に偶然居合わす可能性は低いです。

 

3回目に見かけたら、完全に尾行だと判断するでしょう。

 

調査は長時間に及ぶ可能性があります。

 

早い段階で姿を見られてしまうとその後の調査活動に大きな制約がかかり、探偵を交代せざるを得なくなってくるのです。

 

重要な場面では接写することも

しかし、ホテルの出入りや路上キスなど、証拠写真が撮れそうなチャンスが来れば、思い切った接近をすることもあります。

 

そういう時によく使われる手は、探偵も男女ペアを組んでカップルを装い、相手に警戒させないことです。

 

最適の機材を迅速に使えるよう鍛錬しておく

現在の主力撮影機器は3種類(原一提供)

【現在の主力撮影機器は3種類(原一提供)】

 

左からコンパクトカメラ、望遠ビデオカメラ(主力機)、アクションカム。

 

現在の調査では撮影の主力機器はデジタルビデオカメラになってきています。

 

何よりシャッターチャンスを狙う必要がなく、あとからベストの静止画を切り出せばいいからです。

 

それに静止画より動画の方が合成・偽造が困難なので、証拠能力は抜群です。

 

原一探偵事務所の場合、上掲写真の機器が「3種の神器」になっているそうです。

 

とはいえ、状況によっては眼鏡や時計に仕込んだ隠しカメラ、望遠レンズ付き一眼レフまで、実に多彩な機材を使用します。

 

その場に最適の機材を瞬時に判断して使えるようにしておかねばなりません。

 

機材の種類が多いということは、使い方を度忘れする可能性も高いということです。

 

「あれ、どうやるんだっけ?」ともたもたしていたら、一瞬の撮影チャンスを逃すだけでなく、対象に感づかれる危険も大きくなります。

 

フィルムカメラの時代、探偵は多くのフィルムを体に隠し持ち、バレないように頻繁にフィルム交換するなど、調査は大変な作業でした。

 

 

デジタルカメラの時代になってその苦労からは解放されましたが、デジタルカメラは設定画面が非常に多くて複雑です。

 

ボタンを押し間違えて変な設定になったが戻し方がわからない、予期せぬ画面に入って抜け方がわからない、といったことが起きがちです。

 

いつも自分の愛用機が使えるとは限りません。

 

どのメーカーのどんな製品でも必要な設定をすばやくできる熟練が大切です。

 

隠しカメラにおいては、画角をさりげなく一発で合わせるのが難しい。

 

また、どのカメラも電池で動いていますから、大事な場面で電池が切れるようなことも絶対避けねばなりません。

 

以上のように、機材使用のスキルもなかなか大きな問題なのです。

 

隠しカメラの使い方

探偵は、メガネ、ペン、タバコの箱などに仕込んだ隠しカメラも使います。

 

昭和の時代の人なら、子供の探偵ごっこのおもちゃを思い出すでしょう。

 

しかし、プロの探偵も本当にそういうものを使うのです。

 

相手からの距離がかなり近い場合の道具です。

 

例えば、下記のタバコの箱型カメラは、対象と同じ飲食店などに入った場合に使われます。

 

タバコの箱型隠しカメラ

【タバコの箱型隠しカメラ】

 

上の写真のカメラの場合、箱の中にスイッチがついているのがわかります。

 

怪しまれてこの箱を奪われ、中を開けられたりしたら、発覚します。

 

よほど怪しい行動をしない限り、見知らぬ他人にそんな乱暴なことをする人はいませんが、注意は必要です。

 

タバコの箱型隠しカメラの設置

【タバコの箱型隠しカメラの設置】

 

さて、このカメラの使い方の難しいところは置き方です。

 

画角をちゃんと合わさないと、対象の顔が写っていないということが起きがちなのです。

 

しかし、置き方は一発でさりげなく置かねばなりません。

 

いったん置いたタバコの箱を置きなおすというのは明らかに怪しい行動です。そんなことをする人はいません。

 

警戒している相手の目にとまった場合は、確実に疑われて店を出て行かれるでしょう。

 

さりげなく置いてセットした後は、横を向いてスマホをいじったりして注意を逸らします。

 

腕時計型隠しカメラ

 

上の腕時計型カメラは、写真のように座って使うこともできるし、電車の中などで立って使うこともできます。

 

この場合もスマホを見て注意をそちらにそらして撮影しています。

 

スリや手品と同じ原理で、別な行動で注意を惹いて、一番重要な行動をしている場所から注意を逸らすことが使い方のポイントなのです。

 

メガネ型隠しカメラ

【メガネ型隠しカメラ】

 

上の眼鏡型の隠しカメラは、普通のメガネとかなり形が違うので使いにくそうに思うのですが、好んで使う探偵もいるそうです。

 

一番大切なことは探偵が自分の機材に自信を持つことだそうで、そういう機材を個々の探偵が選ぶとのことです。

 

アクションカム

【アクションカム】

 

上掲写真のアクションカムは、映像をWi-fiでスマホに飛ばせる小型のビデオカメラです。

 

スマホで確認しながら画角を調整できるので、従来の隠しカメラより確実に狙うアングルで撮りやすいです。

 

様々な使い方があるのですが、下記はその代表例。

 

小型ビデオカメラの使用例

【小型ビデオカメラの使用例】

 

腰のところに小型ビデオカメラを設定してこちらを撮影し、スマホでモニターしています。

 

何も知らなければ、注意はスマホの方に行くでしょう。

 

つまり、スマホはモニターであると同時に隠しカメラから注意を逸らす道具としても使われているわけです。

 

このビデオカメラはカバンなどに仕込むこともあるし、適当な場所に隠して放置・撮影し、後で回収するといった使われ方もします。

 

他の撮影機材

浮気調査に使われる撮影機材は主に上記のようなものですが、探偵はさらなる種類の撮影機材も持っています。

 

定点暗視カメラ

【定点暗視カメラ】

 

上の機材は、隠して設置して定点観測するためのもので、暗闇の中でも撮影できます。

 

ストーカー調査などが主な用途です。

 

ドローンカメラ

【ドローンカメラ】

 

ドローンは、家出人捜索が主な用途。

 

いわゆる「自殺の名所」で人が直接行きづらい崖の下などを撮影するのに用いられます。

 

これらの撮影機材は浮気調査に使われることは少ないですが、もし効果的な場面があれば使われるでしょう。

 

とにかく、プロの探偵は多彩な機材を駆使し、証拠の場面を逃さないということです。