【消費者トラブル|探偵業界情報】

低品質業者・悪徳業者の多い世界

探偵業界は非常に消費者トラブルの多い世界です。

 

届出だけで開業でき、免許も資格もない世界。

 

99%が個人業者、零細業者で、参入と廃業が繰り返されている業界ですから、無理もありません。

 

人に知られたくないことを頼む相手なので、被害にあっても騒ぎ立てずに泣き寝入りしやすい。

 

だから悪徳業者も生き延びやすい。

 

2007年施行の探偵業法ができてからだいぶマシになりましたが、今も消費者トラブルは起きています。

 

探偵社選びにはくれぐれも注意してください。

 

費用の安さより、信頼感が最優先です。

 

ここではどんなトラブルがあるのか紹介します。

 

 

お金のトラブル

やはり、一番多いのはお金のトラブルです。

 

あとから色々な費用を追加請求されて、総額が巨額になって揉めることは多いです。

 

いくつかのパターンがあります。

 

後日実費精算が大きい場合

契約時点でお金を支払い、調査完了後に「実費精算」する2回払いを採用している業者は多いです。

 

それ自体は問題ないですが、最初の料金に何が含まれていて、「実費」がいくらくらいになりそうなのかは、よく確認しておく必要があります。

 

実費といえば、電車やバスの交通費・車のガソリン代・高速代・駐車料金などのイメージですが、確認もせずにそれだけだと思い込んではいけません。

 

ほかにも車両代・撮影等の機材費・報告書作成費など、色々な経費がぶち込まれて請求されることがあります。

 

最初の料金だけ聞いて「安いな」と思い、実費は「交通費等だから知れているだろう」と思っていたのに、こうした経費が入っていて、あとから何十万とか百万単位の請求をされて驚く方が多いのです。

 

実費の想定幅もよく聞いておくことです。

 

「実費は相手がどんな動きをするかによって変わるので、調査が終わるまでわからない。」と言われるかもしれませんが、だいたいの金額帯は予想できるはずです。

 

そして、それを大幅に超えそうな予想外の展開になった場合は、調査を続行するかどうか確認の電話を入れる約束をしてもらいましょう。

 

相手の独断で探偵や車を追加投入された場合

「最初は探偵2人、車1台のつもりだったが、相手の警戒が強かったので、怪しまれないように交代の2人と1台を投入した。」

 

「調査を始めてみると相手の警戒感が予想以上だったので、探偵と車を追加した。」

 

そういった説明で、依頼者に断りなく追加した分を後日請求してくるパターンです。

 

やむを得ず本当に必要なケースもありますが、探偵の失敗が原因とか、単なる水増しの疑いもあります。

 

ただ、これは依頼者の側からは確かめようがないことです。

 

対策としては、最初の業者選びを慎重に行い、選んだ以上は信頼すること。

 

そして追加投入が必要になった場合は、必ず確認の連絡をしてもらう約束をすることです。

 

独断で遠方まで追尾された場合

新幹線や飛行機に乗ったり、高速で何百キロも移動したり、ターゲットが想定外の大移動を始めた場合。

 

そのまま尾行を続けさせれば費用は大きく膨らみます。

 

交通費だけでなく、宿泊費なども負担せねばならないでしょう。

 

探偵は最低2名のチームで尾行しますから、遠方を何日も旅行されたら、費用は相当な額になります。

 

極端な話、行き先がハワイだったら、それも探偵に勝手に追わせていいのか、ということです。

 

想定外の大移動になりそうな場合は、調査を続行するか確認の連絡を入れる約束にしておいたほうがいいです。

 

独断で調査旅行をされて、莫大な経費を請求されるケースが発生しています。

 

「成功報酬」をめぐるトラブル

「成功報酬」とは調査が成功した時だけ払うお金で、失敗した時は払わなくてよいものです。

 

しかし、「失敗の時は払わなくていいのだから、いい話だ」などと安易に考えてはいけません。

 

何をもって「成功」とみなし、何をもって「失敗」とみなすのか?

 

その「成功の定義」が問題なのです。

 

例えば、次の各ケースは成功なのでしょうか、失敗なのでしょうか?

 

  1. 異性と二人で会っていたが、ホテルには行かなかった。
  2. ホテルに行ったのは確認したが、二人の写真は撮れなかった。
  3. ホテル出の写真は撮れたが、画像が不鮮明(と依頼者は思う)
  4. 最後まで尾行したが、調査日に浮気はしていなかった。

 

依頼者は、「対象が浮気をしてちゃんと証拠写真が撮れるのが成功」と思っているかもしれませんが、探偵社側も同じ考えとは限りません。

 

1のケースでは「ホテルに行く行かないは当人たちの問題。明らかにデートだったし、、われわれは最後まで尾行したので調査成功。」と言ってくるでしょう。

 

2のケースでは、ホテルの駐車場に車が停まっている写真を渡され、「これを見れば、ホテルに行ったのは確実なので調査成功」と言われることがよくあります。

 

確かにホテルに行ったことはわかりますが、人が写っていなければ、離婚裁判になった場合の証拠には使えません。

 

3のケースも証拠価値がないし、「写っているのは自分ではない。人違い。」と主張される可能性もあります。

 

4のケースは、いわゆる「空振り」ですが、これはよくあることです。

 

その日は浮気の予定がなかったのかもしれないし、急な仕事や子供の急病などで中止になったのかもしれない。

 

あるいは、そもそも対象は浮気などしていないのかもしれない。

 

それでも大の大人が複数人がかり車や経費を使って1日がかりで調査して、「空振りは失敗なので請求はしません」などというような話があるかどうか?

 

そんなことで探偵の商売が成り立つかどうか、大人だったらちゃんと考えるべきです。

 

以上のように、浮気調査の場合は「成功の定義」が難しいのです。

 

何でも「成功」とされて、結局は「成功報酬」を請求される可能性がかなりあります。

 

成功報酬がダメだとはいいませんが、成功報酬を採用している業者を使う時は、事前に「成功の定義」についてしつこいぐらい確認しておくことです。

 

調査品質のトラブル

浮気調査の場合、調査品質というのは証拠写真のクオリティということになります。

 

暗い、ピンボケなどで人物が特定できない写真、ひどい場合は車がホテルに停まっているだけで人が写っていない写真を渡されて揉めることが多いので、注意が必要です。

 

浮気調査では相手から離れた位置から気づかれずに撮影する必要があるので、顔が鮮明に写った写真を撮るのは至難の業です。

 

時間は夜のことが多いし、雨や雪で視界が悪い事もあります。

 

とにかく、スキルが高くないといい写真は撮れないのです。

 

望遠デジタルビデオから偽装カメラまで、状況に最適な道具を使えるよう、機材を豊富に持っていることも大切です。

 

また、安い探偵社の場合、車にGPSを装着し、車がホテルに入ったのを確認してから、探偵を派遣して撮影するということを行います。

 

すると、撮影チャンスはホテル出の一瞬しかありません。

 

あなたが渡してもらえるのは、その瞬間の数枚の写真だけです。

 

その時、相手がうつむいて顔がうまく撮れなかったりしたら、非常に価値の低い証拠しか入手できないことになります。

 

一方、尾行技術のしっかりした探偵社に頼めば、デートのプロセス、ホテルの入りと出など、すべてを映像に収めて提供してくれます。

 

それだけの前後情報があれば、たとえホテル出の瞬間だけ探偵を警戒して帽子で顔を隠して出てきても、証拠として成立する可能性が高まります。

 

調査発覚のトラブル

探偵が調べていることがバレてしまうと、いろいろな問題が起きます。

 

まず、相手はそれ以降警戒して隠れて浮気をするようになるので、動きをつかむのが困難になります。

 

再調査には相当腕のいい探偵が必要で、それでも警戒している相手のことを調べるには、時間もお金もかかるようになります。

 

また、単なる素行調査なら依頼者は誰かわかりませんが、浮気調査の場合は自動的にわかります。

 

すると、配偶者に害が及ぶ可能性があります。

 

激しい非難、長く続く家庭不和、あるいはDVなどです。

 

浮気をやめさせて仲直りしたくて浮気調査を頼んだのに、発覚を機に配偶者は一気に離婚に動くかもしれません。

 

結婚調査の場合、調査が発覚すると相手が激怒して破談になる危険があります。

 

とにかく、調査は発覚しないように慎重にやる必要があるのです。

 

探偵も人間ですから失敗はありますが、怪しまれた時は相手が確信を持たない状態でその場を離脱できるスキルが必要なのです。

 

悪質なトラブル

ここまで紹介したトラブルは、主に「一応、調査をやろうとしているが、探偵の技術やモラルが低いために起きるトラブル」でした。

 

しかし、中には最初から調査などする気がないとか、調査結果を転用する悪質なトラブルもあります。

 

2007年施行の探偵業法以降、そういうものは減りましたが、今もまだあるので、紹介します。

 

調査期間引き延ばしや不実行

浮気は相手がすることなので、狙った調査日にしてくれないことはよくあります。

 

しかし、探偵社が請求額を増やすために、わざと手を抜いて調査期間を引き延ばすこともあります。

 

あるいは、調査をまったくせずにお金だけ持ち去ることもあります。

 

ホームページだけで事務所が実在しない探偵社など、その危険は大きいです。

 

調査結果を用いた脅迫、調査結果の転売

例えば、浮気の証拠写真を会社や近所にばらまかれたら、社会的信用が大きく毀損します。

 

だから、これを用いてゆすりが可能になります。

 

悪徳探偵社自身がやるケースもありましたし、他の反社会グループに証拠を売却するケースもありました。

 

また、調査の過程でお金に困っていることがわかれば、闇金に情報を売ることもできます。

 

とにかく、探偵に調査を頼めば、人に知られたくない個人情報をたくさん渡すことになります。

 

だから、はじめに信頼できる業者を選ぶことは何よりも大切なのです。